2002.11.14
羽村市松林小学校「アーティストとの交流授業」

講師 :中井勝郎氏

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ノアの箱船をテーマに、コンピューターグラフィックを用いて
作品のできる経過を説明してくださいました。

まずは、大まかな説明から。
特等席に立っているのは、羽村市の広報課の方、
録画が羽村テレビで放映されるそうです。
(中井氏は中央右より、スクリーンの前に立つ黒い服の方です)  

 氏はヘブライ語で書かれた聖書に関する話を理解する事がきっかけとなり、ノアの箱船をテーマに作品を作る事を思い付いたそうです。それから、ノアの箱船に関する多くの資料を研究した後に、史実を絵画に移して行く作業(ヴィジュアル化)が始まりました。

 

 御自分の作品を例にして、写真・デッサン・実物・本など、参考にした資料の映像を、それから、それらを用いてコラージュしてゆく経過を映像を示しながら、細かく説明してくださいました。

 その後、中井先生の教えておられるCGデザイン学校の生徒達の作品も見せていただきました。伸びやかな発想でいろいろな作品が作られています。コマーシャルを目的としたものから、「地球温暖化への警告」「酸性雨」「子供達からのSOS」といったテーマも、ありました。

 これは、先生の作品を印刷するのに用いた古代紙パピルス。 どうしてもこの紙を使いたく、はるばるエジプトまで行かれたそうです。

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 ひと通りの説明のあと、さて、それでは、生徒があらかじめ授業の中で
描いておいたノアの箱船の絵を前に、 中井先生がコメントを入れながら生徒達と話をしてくださいました。 学校の先生や両親とはひと味ちがう観点から感想を話してくださり、 子供達はとても楽しそうでした。 とてもほめていただきましたね。
(参加した6年生達は、家に帰って話すことがたくさんあったことでしょう。)

 終わりに先生は、自由な発想を大切にしてほしい。そして、CGを用いることで表現の可能性をもっと広げ、社会的に役立つ仕事もしていける、という説明をしてくださいました。

 最後に、生徒全員へのプレゼント、それは、ブルガリア国際「ユーモアと風刺ビエンナーレ」でグランプリを獲得した作品の絵葉書でした。(私も頂戴しました)

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下の写真は、古代紙に印刷された中井先生の作品です。
特別な顔料を使ったインクだそうです。
実物は、プロジェクターで写し出された時と違い、
質感があるので、作品の味わいと深みが直接伝わってきます。

寄付なさったので、松林小学校で実物を御覧になることができます。

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中井先生は限られた時間で説明ができるように準備なさったので、
コラージュの過程がどんどん進行していきましたが、
資料集めや絵を描く事も含め、実際にアレンジするまでの映像処理には
随分と時間がかかっていることと思います。

膨らませたイメージを具体化していく行程は、さすが 数々の賞を得ている大御所の貫禄です。
楽しい授業、ありがとうございました。

講議を終えてちょっと一息、その時につぶやかれた言葉
「今日は皆に種明かしをしちゃったな」

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[記録:石崎 2002.11.14]