TACネットワーク2002プロジェクト
府中ビエンナーレ連動展「接近」

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ギャラリートーク [2002.12.8, p.m.2:00~4:00]
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最終日の午後は作家が会場に詰めて、訪れる人達の質問に答えていました。
作品を囲んで、会話の輪が広がっていきます。
作家と鑑賞者との「接近」の時。

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接近の要素に「触れる」という行為があります。今回は「触る」という言葉の持つ意味についてとても考えさせられました。

 開催者の立場からすれば、「触られて」作品に傷がついたり壊されたりしたら、という心配があったのです。それでも、触って良いという作家の承諾を得た作品には黄色のステーカーが貼られていました。観察していると、会場にいらっしゃる方達は、みなさん良識のある方達で、そおっと素材の感触を確かめるように触れていきます。

 特に印象的だったのは、目のに障害のある方の作品への接し方でした。手が「心の目」なのだということを実感を持って教えられたのです。
  そおっとそおっと、指が動いて行きます。ぽつりぽつりと、指の捕らえた印象が言葉に表現されていく。それを耳にすると、なまじ目が見える故に見落としている(見えなくなっている)領域のある事に驚きを覚えるのです。

 私も試しましたが、作品に触れる時に目を閉じて指先に神経を集めてみるのです。すると、新たな発見があります。

 個展であれば、作家が会場に控えていて、質問のできる事も多いのですが、こうしたグループ展でそれができるのは珍しい試みです。

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 「幅広い層の人たちにアートを楽しんで頂きたい」 という願いを込めての試み、いかがだったでしょうか?
 府中美術館に場を提供していただき、多くのボランティア達の協力を得て、 無事会期を終了いたしました。
 回を重ねる毎に、より開かれた美術展に発展していくようこれから、会員間の反省会等を予定していますが、一般の方たちの御感想も、ぜひ参考にしたく存じております。 TACネットワークにメールをする。

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[記録:石崎 2002.12.8]